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メラニンの研究を専門とする美容皮膚科医の豊福先生による連載コラム。メラニンや美白に関する話題を豊福先生が分かりやすく解説してくれます。毎月更新!

豊福先生の美白コラム

豊福先生の美白コラム|美白ネット Vol.6 シミ治療 part3|老人性色素班の治療

治療

Qスイッチアレキサンドライトレーザー

老人性色素斑の原因は、過剰な色素を作る色素細胞と老化した異常表皮細胞です。シミを取り去る根本的な治療は、色素細胞に過剰なメラニン産生の指令を与えている異常表皮細胞を破壊し、正常で健康な表皮細胞に置き換えることです。

以前はドライアイスや液体窒素で冷凍して治療していましたが、治療部が瘢痕になったり、より強い色素沈着症が出現したりしていました。現在ではQスイッチ・アレキサンドライトレーザーが最も効果的な治療方法となります。

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーは1億分の1秒というきわめて短い時間で強力なエネルギーを発生するために、正常な表皮細胞や色素細胞、真皮、血管、脂肪組織、神経に影響を与えずに、異常細胞を選択的に熱破壊します。レーザーで破壊された部分には、正常な細胞が再生してきてシミのない正常な皮膚が出来上がります。

治療例

下の写真は、当院でレーザー治療を行った30歳半ば女性の治療経過です。レーザー照射と美白剤での治療を行い、3ヶ月でシミは消失しました。

30歳半ば女性の治療経過

しかし、レーザー治療を行って、老人性色素斑が魔法のようにすぐに消えてなくなることは稀です。レーザー照射によりシミの部分は熱変性し、かさぶたになります。この かさぶたの下に健常な皮膚が再生します。皮膚が再生するまでの10日程度はテープで保護する必要があります。かさぶたが脱落し、いったんは正常皮膚が出てきますが、その後は50%程度の方0で炎症後の色素沈着症が出てきます。これは照射後2~3週目から徐々に出現します。そして照射後1~2ヶ月をピークとして、3~6ヶ月程度で消失します。

老人性色素班に対するレーザー照射後色素沈着症の経過

炎症後色素沈着を最小限に抑えるために、かさぶたが脱落したら、ハイドロキノン(HQ)やビタミンC外用剤などの美白剤を塗ります。これらの美白外用剤を使用しても色素沈着症が強い場合は、レチノイン酸(RA)の外用を加えたり、レーザーを再照射することもあります。このような過程を経て、シミのないきれいな肌が再生します。

2007年7月25日 TOYOFUKU

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