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メラニンの研究を専門とする美容皮膚科医の豊福先生による連載コラム。メラニンや美白に関する話題を豊福先生が分かりやすく解説してくれます。毎月更新!

豊福先生の美白コラム

豊福先生の美白コラム|美白ネット Vol.5 シミ治療 part2|美白ネット

シミができるしくみ

皮膚が紫外線にあたった後にメラニンが増えて黒くなるのが日焼けです。日焼けと皮膚の老化は深い関係があります。

紫外線が皮膚の多くを占める角化細胞にあたると、細胞の核の中にあるDNAに多数の傷がつきます。このときに角化細胞はSOS信号として、α-MSH(アルファ-メラノサイト刺激ホルモン)という物質を作り、細胞周囲に放出し、メラニンをつくる色素細胞(メラノサイト)を刺激します。
また、色素細胞自身が直接紫外線にあたることもメラニン産生刺激になります。

このSOS信号をキャッチした色素細胞はたくさんのメラニンを作って、角質(角化)細胞に渡しますが、角化細胞はそのメラニンをDNAがつまった核の周囲に集めて帽子(メラニンキャップ)をつくり、今後、再度紫外線にさらされる状況から核を守ります。

この過程が日焼けで皮膚が黒くなること(黒化作用)です(実は、もっといろいろな過程があり黒くなるのですが、詳細はまた別のコラムにてご説明します)。

このように大事なDNAが詰まった細胞の核は、メラニンにより紫外線から守られていますし、DNAの傷はすばやく修復されます。しかし、我々の肌は常に紫外線にさらされているので、天文学的数字のDNAの傷ができます。それと修復する上で、ミスがどうしても発生してしまいます。
修復に失敗したDNAは、その後、角化細胞や色素細胞の遺伝子(DNAの集まり)の変異となっていくのです。これが遺伝子の突然変異です。

遺伝子に変異を起こした角化細胞は色素細胞を刺激する物質をつくり続けるようになり、また色素細胞の遺伝子自身が変化することで過剰なメラニン産生が起こり、これによってシミができるわけです。

話は前に戻りますが、SOS信号として角化細胞がつくるα-MSHは、色素細胞のほかにも、真皮の線維芽細胞に働いて、コラーゲン分解酵素、エラスチン分解酵素をつくって、皮膚のハリを保ち、若々しさに必要なコラーゲン、エラスチンを壊すのです。これによって皮膚のタルミ、シワ、毛穴の開きなどの紫外線老化が起こります。

紫外線とメラニンキャップ
紫外線と皮膚の老化

ビタミンCは肌の救世主ビタミン!

ビタミンCは、これら紫外線により起こった、日焼け、シミ、皮膚の老化すべての改善に効果があります。

日焼け、シミに関しては、ビタミンCは、過剰なメラニンの産生を抑制します。
メラニンはタイロシン(チロシン)というアミノ酸が原料になり、タイロシネース(チロジナーゼ)という酵素の働きを皮切りに次々と酸化反応が起こり、最期にユーメラニンという、褐色~黒色のメラニンがつくられます。

ビタミンCはメラニン生成でもっとも重要なこのタイロシネースを抑制し、1つ1つの酸化反応を妨害し、メラニンの産生を減らします。都合のよいことに、ビタミンCは、過剰なメラニンをつくる色素細胞によく働きかけるので、日焼け、シミは薄くなり、正常な皮膚の色が抜けることがないので、肌にとって優れた美白剤と言えるでしょう。

また、ビタミンCは、紫外線にあたることによる発生するコラーゲン分解酵素やエラスチン分解酵素を抑制して、コラーゲン、エラスチンを守ります。また、線維芽細胞に働いてコラーゲンの産生を促します。これによりタルミ、シワ、毛穴の開きを防止し、改善するのです。

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