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メラニンの研究を専門とする美容皮膚科医の豊福先生による連載コラム。メラニンや美白に関する話題を豊福先生が分かりやすく解説してくれます。毎月更新!

豊福先生の美白コラム

豊福先生の美白コラム|美白ネット Vol.1 肌の色はどのようにして分かれたのか?|美白ネット

肌の色が白い親から、色の黒い子供が生まれることはない?

メラニンを研究してきた我々にとって、この「アフリカのイヴ」説は実に面白い仮説です。メラニンの形態は人間の肌の色を決定します。メラニンをつくるのに関係する遺伝子はたくさんありますが、それぞれの遺伝子がわずかに突然変異を起こすと皮膚の色は、黒から褐色へ、あるいは黒から白へ変化します。ところが、白や褐色の肌から、突然変異で黒い肌ができることはありません。

突然変異と肌の色|美白ネット

言い換えれば、肌の色に関しては黒人からアジア人や白人型は突然変異で生まれるが、白人からアジア人や黒人型、あるいはアジア人から黒人型の肌の色の変化は突然変異では起こらないのです。メラニンをつくるのに関係する遺伝子の突然変異は、常に色を造る機能を失う方向にしか働かないのです。

下の写真(2)はチロジナーゼ関連遺伝子-1の突然変異で肌が黒いアフリカ人両親からから生まれた褐色の子供で、写真(3)はピンク遺伝子という突然変異で肌の黒いアフリカ人の両親から生まれた、非常にうすい褐色の子供です(写真はRichard A. King博士の好意による)。

参考:突然変異による肌の色の違い|美白ネット

なぜ人類の肌の色に違いがあるのか?

紫外線|美白ネット紫外線は皮膚に対し強い発癌作用があります。
初期の人類では衣類がなかったから裸で、強烈に降り注ぐ紫外線は人類にとっては生存を脅かす脅威であったに違いない。赤道付近の環境では、メラニンを多く含む黒色の皮膚は、紫外線発癌から皮膚を防御するのにきわめて有利である。その後、人類は、石器の発明、火の利用、獣皮を衣類にして保温するなどにより、アフリカから出て世界各地に進出した。
この場合、低緯度のヨーロッパに進出した人類は、肌の色の黒いことが致命的な欠点になる。低緯度地域では紫外線量が冬季には少なくなる。人類は紫外線の助けを借り、骨の発育に不可欠なビタミンDを皮膚で合成する。低緯度地域で生活する黒色肌の人類は紫外線でのビタミンDの合成が不十分で、骨の生育が不十分になる“くる病”に悩まされたであろう。このような環境で突然変異で皮膚色がうすくなった人類は、少ない紫外線でビタミンDが合成でき、数万年の時間をかけ、彼らの子孫は繁栄し、中緯度地域では褐色、黄褐色の肌に、低緯度地域では白人の肌になっていったと考えられる。

人類の先祖|美白ネット

日本は国土が狭いものの、南北に長い。秋田美人は肌が白く、九州出身の私は色が濃い。日本人の祖先はどこにあるのか興味あるところである。

2006年3月1日 TOYOFUKU

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